ふたごちゃん原理主義 Twin

アクセスカウンタ

zoom RSS 「普及版世界文学全集第II期」清水義範著

<<   作成日時 : 2011/04/17 21:25   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像世界文学全集の文庫版っつったらどんだけ厚いんだと思うが、古典的名作が一冊に8本も入って約250ページである。
おっと、一時期ちょっち流行ったような、読んだつもりになるダイジェストでもない。
じゃあ何かというと、

冗談と時事ねたとパロディで文学作品を換骨奪胎したユーモア短編集である。

そもそも著者である清水義範氏は1980年代にパスティーシュ(模倣)を旗印に売れ出した方だ。
当記事筆者は傑作「国語入試問題必勝法」を読んで驚きのあまり目が飛び出してコロコロ転がったほどの衝撃を受けたものの、こんな作風ではすぐにネタ切れして消えてしまうであろうと思い、それでもこの一作で記憶に残る作家になった、と将来振り返ることになると予感した。

したらば手を変え品を変え、2011年現在も名古屋ネタとか勉強ネタでご活躍のようだ。なかなかたくましい。

本書のノリは、たとえば冒頭の「ファウスト」だと、どんな翻訳でもついつい格調高く典雅になってしまってる本家の独白体を、すべて方言にしてしまうというネタである。

しかし圧巻は、巻末の「二十世紀の文学」である。
前世紀までの古典と異なり、名作が本家それ自身により様式の転換と解体に向う流れをふまえ、チャタレイ夫人の恋人やイワン・デニーソヴィッチの一日からカフカやカミュを経て、最後はユリシーズの模倣で文学の解体に言及する一編は、やや未消化ながら、それゆえごった煮という意味で現代文学を表し、掉尾を飾るに相応しいカオスっぷりであった。

本書であえて難を言えば、当記事筆者がほとんど古典作品を読んでないので、ネタの意味をあまり分かってないことであろう。



(平成7年発行・購入、集英社文庫)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
なんでか検索とかでお越しの方はトップへ↓
当ブログのトップへ
「普及版世界文学全集第II期」清水義範著 ふたごちゃん原理主義 Twin/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる