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zoom RSS 「深夜特急2」沢木耕太郎著

<<   作成日時 : 2011/04/24 21:47   >>

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画像20代半ばだった著者が香港をスタートしロンドンに至る長い旅路を綴る全6冊の旅行記、その2冊目のマレー半島・シンガポール編である。

主な滞在地はバンコク/クアラルンプール/ペナン/シンガポール、それにいくつかの経由地である。そんな名だたる都会で著者が何をするかというと、格別なにもしない。

いや、街歩きはするし、名所や市場をめぐったりしてるんだが、深い交流ができないとか感情の高揚感がないとか高級な不満が多い。行動様式も、安宿に泊まっても売春婦の斡旋を頑なに拒んだり、時間ができると漢詩を読んだり、とてもかっこよい。かっこよすぎる。

最初のほうから引用:
 私は、無一文になるまで、金がないということを売り物にするのはやめよう、と思い決めた。親切は親切としてありがたく受けるとしても、彼らにとって私はあくまでも贅沢なことをしている人間だということを忘れてはならない。
 −−−なにをそんなに深刻に考えているんだという声がどこからか聞こえてくる。たかがホテルのボーイとの軽いやりとりくらいでそんなにいきり立つこともあるまい、と。

:引用おわり

どこからか聞こえてくるのは当記事筆者を含めた読者の声だ。なにしろ、この旅に出た著者は、既に若いノンフィクション作家として売れていたのである。たとえ仕事をすべて投げ出して海外放浪に出たんだとしても、やはり旅の記述がクールな作品へ昇華してしまっている。

たぶん全6巻の中では、猥雑な香港(1巻)と混沌のインド(3巻)にはさまれて、構成上“つなぎ”にあたるのではないか。反論は受け付けない。なぜなら当記事筆者はこの2巻しか持ってないからだ。


(平成6年発行・平成7年購入、新潮文庫)


自分的には、海外放浪に関する本は、無名な若者が衝動に背中を押されたような無謀なものがよい。たとえば、蔵前仁一氏のインドものとか、「サハラに死す」「荒野へ」どれもやるせない気分になれます。

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