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zoom RSS 「街のオキテ」泉麻人著

<<   作成日時 : 2011/06/19 22:37   >>

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画像1980年代半ば、若者風俗や流行に関するネタを題材に、著者の言葉によれば「ランキング表形式で提示して、面白おかしく分析を加えていく、という手法」で雑誌に連載されたものだ。
こんなもん、あっという間に本の内容自身が古びてしまうに決まっていて、実際その通りなのだが、2010年代に入った昨今では、バブル前の1980年代を振り返る動きが起きていて、意外と当時の史料として読めるかもしれない。

ネタは、たとえば、「東京23区の偉い順」(1位:港区、2位:渋谷区、3位:世田谷区、以下略)とか、「恥ずかしいカセット」(1位:スリラー、2位:フラッシュダンス、3位:キャッツアイ、以下略)とか、いま見ると、曲は恥ずかしくなくてカセットって単語が恥ずかしい。念のため注釈しとくと、カセットとは、ほぼ絶滅したメディアの“カセットテープ”のことである。

もうひとつ当時の特徴的なノリは、男子は気の利いたデートコースやおしゃれなレストラン、さりげない身だしなみと豊富な話題、それらを全力で装備して女子を手に入れていくべし、という肉食的な価値観である。

例を挙げれば「合コンに於いて不利な同好会」の項目の冒頭を引用してみよう。

<引用はじまり>
 各所で合コンがタケナワ化している。この季節、“いかに勝負をかけるか”によって、来るべき夏のセックスライフの展開がキマってしまうわけだから、学生諸君にとっては大切な時期である。高い寄付金、入学金のモトを取るためにも頑張ってほしいものである。
<引用おわり>

当記事の筆者はちょうど80年代が高校から大学生だった時期に当たっていて、本来は本書のノリがストライクであるはずであるにもかかわらず、京都で食費にも事欠く風呂なしアパート生活を送っていたので、「どこの世界の話やねん」て印象だった。

でも東京で就職したら、東京の私立大出身の人にはそんなふいんきが漂ってたなあ、そういえば。

本書を20年ぶりに開いてみたら、こんな感じで、その頃を茫漠と思い出す装置にはなりました。

草食系とか恋人いないのが過半数とか評されてる今の20代以下の方にとっては、会社や学校のおっさんおばはんの思考形式を知るために追体験する道具になるかもしれません。世代が近い自分でも、バブルに包まれていた人の価値観にはついていけないことがあるし。

ちなみに上の「合コンに於いて不利な同好会」のランキングは、

1位:鉄道研究会、2位:児童文化研究会、3位:囲碁会、4位:シェークスピア研究会、5位:ゆうもあ愛好会 (以下10位まで略)

となっていて、これ、いま(2011年)だと「意外にモテる同好会」のランキングでもそのままいけるんじゃない?




(昭和63年発行・平成2年購入、新潮文庫)




<プチ週報>

このところ当Weblogの記事は日曜の夜に、テレビで“グローバルビジョン”を見ながら書いてます。
BSで観光スポットを紹介する番組が増えてて、それはそれで旅行気分が味わてよろしいですが、この番組は世界中のフツーの日常に淡々と密着するんで、じっさいにそこに暮らしてるような共感が生まれる。
変化の少ない日常を送ってて閉塞感が増してくるところに、現実では触れることの無い異なる人生に接することで、新鮮な風が吹いてくる、というような。ちょっとだけだけど。

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