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zoom RSS 「容疑者Xの献身」東野圭吾著

<<   作成日時 : 2012/03/25 19:54   >>

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画像名高い“ガリレオ”シリーズの白眉をいまさら読んでみた。
本作では主人公が物理学者である必然性が分からないけど、生粋のエンジニアだった作者の性質を反映して、作品全体を覆うふいんきが、世間知と遠い理系ぽい哀感に満ちている。

推理小説だからオチは言うまい。
さすがの名作の誉れに相応しい展開である。

自分的には、容疑者Xが被疑者の母娘に献身するようになった動機付けが、一般の読者には弱いと感じられるのではないかと、余計な心配をしてしまった。だって容疑者Xは被疑者の母娘からさしたる恩恵を受けていないから。
いや、しかし、自分は文系だけどわかる。
乾き切った心でさまよう独り者は、ほんのちょっとした優しさ/触れ合い/会話で献身してしまうのさ。
そらもう、献身とストーキングは紙一重。そこが本作の隠れたポイントである。

せめて、リアルワールドでは、被疑者母娘と現実的な交際をする登場人物“工藤”のレベルでありたいものだ。

あー感想が推理小説な部分とぜんぜん関係ないぞ。

以下、理系ぽいなーと感心した部分を引用。

(104ページ)
「がんばってください。あと少しの辛抱です。では、またあした」
 電話を切り、テレホンカードを回収しながら、石神は最後の台詞について軽く後悔していた。あと少しの辛抱、というのは無責任すぎた。あと少し、とは具体的にどれほどの期間なのだ。定量的に示せないことはいうべきではない。

(293ページ)
「草薙から面白い話を聞いた。君の試験問題の作り方についてだ。思い込みによる盲点をつく。たとえば幾何の問題に見せかけて、じつは関数の問題である、とか。なるほどと思った。数学の本質を理解しておらず、マニュアルに基づいて解くことに慣れている生徒には、その問題は有効だろう。(以下略)

高校生のとき数学で二次方程式から先を苦戦したのを思い出してしまった。



(平成20年発行・平成23年購入、文春文庫)

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