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zoom RSS テーマ「新潮文庫」のブログ記事

みんなの「新潮文庫」ブログ

タイトル 日 時
「辺境・近境」村上春樹著
行かなくてもいいのに行く、さらには、行きたくないのに行ってしまうのが著者の旅である。 名所を見物するでなく、特産品を味わうわけでなく、作品の取材ですらない。 ...続きを見る

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2016/12/30 20:24
「その街の今は」柴崎友香著
書名が漠然としていてパッと内容がわからないので、著者になりかわってベタなタイトルを付けるとしたら、  “なにわいまむかし”  “ミナミ恋模様” といったところか。 ←だっさ〜。 ...続きを見る

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2015/12/30 22:25
「孤高の人」(上・下)新田次郎著
登山家が本質的に有する固陋で偏頗なメンタリティーを可能な限り一般的に文章化した労作である。 ...続きを見る

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2013/02/17 22:42
「田舎教師」田山花袋著
ド田舎で小学校教師としてカネもなく華もない地味な生涯を送る、そんなの絶対イヤだ。 そう思っていた時期が自分にもありました・・・・・・ ...続きを見る

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2011/07/24 22:42
「倉橋由美子の怪奇掌篇」倉橋由美子著
“タイトルでショートショートを作ってしまおう”シリーズその13 ...続きを見る

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2011/07/03 23:50
「街のオキテ」泉麻人著
1980年代半ば、若者風俗や流行に関するネタを題材に、著者の言葉によれば「ランキング表形式で提示して、面白おかしく分析を加えていく、という手法」で雑誌に連載されたものだ。 こんなもん、あっという間に本の内容自身が古びてしまうに決まっていて、実際その通りなのだが、2010年代に入った昨今では、バブル前の1980年代を振り返る動きが起きていて、意外と当時の史料として読めるかもしれない。 ...続きを見る

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2011/06/19 22:37
「グレート・ギャツビー」フィツジェラルド著/野崎孝訳
解説によると、著者自身がこの作品のテーマについて「ギャツビーを貫く観念は、貧乏な青年は金持の女と結婚することができないということの不当さだ」と語っている。それだけだと浅く聞こえるが、実際のところ、 ...続きを見る

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2011/06/05 22:35
「深夜特急2」沢木耕太郎著
20代半ばだった著者が香港をスタートしロンドンに至る長い旅路を綴る全6冊の旅行記、その2冊目のマレー半島・シンガポール編である。 ...続きを見る

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2011/04/24 21:47
「東京路上探検記」文:尾辻克彦/絵:赤瀬川原平
ゆるいもの・無用と化したもの・過剰なもの、など、いわゆる道を外したモノを機能優先の都会の景色に発見しようとする著者の活動の中で、本書を時系列で位置づけると次のようになる。 ...続きを見る

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2011/02/20 22:03
「空の怪物アグイー」大江健三郎著
おそろしげで圧倒的な迫力を持ちSFテイストも備えた難解な作品。 と誤解してしまいそうなタイトルに反して、じつは、脈打つ文体に繊細さと叙情をにじませた、著者20代の若々しいイマジネーション豊かな短編集である。 ...続きを見る

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2011/01/23 23:14
「西の魔女が死んだ」梨木香歩著
純粋で清潔な光線に浄化されるような作品。 ...続きを見る

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2011/01/16 21:15
「江戸川乱歩傑作選」江戸川乱歩著
乱歩といえば角川文庫から大量に発刊されていたエログロ長編群がまず目に付いた1970年代に、いちお格調らしきものを志向していた新潮文庫から、乱歩で一冊だけ刊行されていたのが、この比較的初期の短編集である。 ...続きを見る

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2010/11/28 11:13
「ペスト」カミュ著/宮崎嶺雄訳
書かれた時期は第二次世界大戦のあとすぐ、設定は致死性の高い伝染病であるペストが流行し、ほかの町への感染を避けるために封鎖されてしまった町、そこを舞台に主人公の語り手である医師のほか、神父や新聞記者や犯罪者や有象無象の町の人たちが死を間近に見て起こす行動や思考様式をまるっと描いた文学作品。 ...続きを見る

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2010/10/31 18:57
「黒猫・黄金虫」ポー著/佐々木直次郎訳
広く分類すればホラーまたは推理小説。 ただし自己の内面に向う神経質な屈折が強い短編集。 ...続きを見る

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2010/10/11 20:08
「桜の園・三人姉妹」チェーホフ著/神西清訳
今から100年ちょっと前にロシアで書かれた戯曲(=演劇の台本)で、日本文学でも100年前のものなんて古臭くてほとんど読めたもんじゃないのに、親しみの無いロシアの名作でしかも戯曲なんて、どうせ小難しくて価値観がズレてて変な文章で無理っぽいと思ったら(じゃあなぜ読もうとするのか!)、 ...続きを見る

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2010/07/26 01:13
「老人と海」ヘミングウェイ著/福田恆存訳
苛酷な設定とシンプルなストーリーを使って、ハードボイルドの文脈で虚無と実存を骨太に追求した長編。 ...続きを見る

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2010/06/20 23:59
「日本のアウトサイダー」河上徹太郎著
明治から昭和戦前にかけての文芸(とくに詩)と社会思想において、本流から外れた流れに居た作家と思想家を取り上げ、本書が著された昭和戦後民主主義最盛期の視点から振り返って、外伝として位置づける評論的な試みである。 ...続きを見る

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2010/06/13 23:47
「ノンちゃんの冒険」柴田翔著
解説が引用するやや批判的な言辞に拠れば、「たわいのない女の子がたわいのないことをしでかすと、中年のおじさまたちが寄ってたかってそれをできるだけむずかしく考えてしまう」作品である。 あああ、解説に頼ってしまった。 ...続きを見る

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2010/06/07 00:05
「銀河鉄道の夜」宮沢賢治著
ごめんなさい。すいません。申し訳ない。 ...続きを見る

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2010/05/29 23:22
「バーネット探偵社」モーリス・ルブラン著/堀口大學訳
ルパンIII世の祖父である怪盗ルパンの活躍を描いた短編集。 ...続きを見る

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2010/05/16 22:32
「砂の女」安部公房著
読むだけですっきりわかる不条理。 ...続きを見る

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2010/05/08 23:59
「変身」カフカ著/高橋義孝訳
遅刻したときのよくある言い訳として、本書に由来する「起きたら毒虫になってまして」は、カミュの“異邦人”に由来する「太陽が黄色かったもんで」と並ぶ定番であろう。 ...続きを見る

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2010/04/11 22:45
「秘祭」石原慎太郎著
当時自民党所属衆議院議員&現東京都知事石原慎太郎による小説。 言動とか信条にはまったく支持も共感もしないし、世代が違うから“太陽族”にも親しみはないけれど、この小説そのものは、土着的なものの恐ろしさを十全に表現した傑作だと思う。 著者のコワモテをとりあえず忘れて読まれたい。 ...続きを見る

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2009/11/23 23:14
「玄笑地帯」筒井康隆著
完全にファン限定のエッセイ集。 読者にサービスしようという意図が薄いうえ、構成に改行が一切無いため、とっつき悪く読みにくい。 ...続きを見る

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2009/11/01 11:40
「飛ぶ夢をしばらく見ない」山田太一著
60代→40代→20代・・・と段階的に若返ってゆく女性と、40代中年男との恋愛小説。 ...続きを見る

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2009/09/13 22:49
「天上の青」(上・下)曽野綾子著
著者の曽野綾子氏と云えば、当記事筆者の乏しい知識では遠藤周作氏と並んで日本のクリスチャン作家の代表格で、マスコミで見かける言動から短絡的に持ってた先入観としては、書かれるものは真善美を追求した高邁な作品で、性向の淀んだ当記事筆者が読んだら、なんかすごい光で目が焼かれて身体が灰になってしまうんではないかと思ってました。 と・こ・ろ・が・っ! ...続きを見る

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2009/09/06 23:15
「キッドナップ・ツアー」角田光代著
小五の夏休み、主人公の女の子は、夫婦不和のため2ヶ月前に家を出た父に町から連れ出され、行く当ての無い旅に出る。最初のうち乗り気でなかった女の子だったが・・・・・・。 甲斐性のない父と、思春期にさしかかった娘の、ちょっとエッチなアドベンチャー。 ...続きを見る

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2009/08/09 19:39
「牛への道」宮沢章夫著
劇団「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」の創設メンバーであり劇作家である著者による、意外な題材を斜め視点で描き出すまったり系のエッセイ。 ...続きを見る

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2009/07/09 21:12
「極楽TV」景山民夫著
今は亡き、放送作家でありのちに小説家の著者(1998年に51歳で死去)が、放送作家時代にテレビについて批判的に書き連ねたエッセイ。 ...続きを見る

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2009/07/05 18:36
「墨攻」酒見賢一著
“墨守”の語源である墨子をモチーフに、想像と理知で叙事を描出する一篇。文庫本150ページ弱、ほどほどのボリューム。 ...続きを見る

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2009/06/15 00:31
「留学」遠藤周作著
留学っておいしいの?いいえとっても辛いのよ。 ...続きを見る

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2009/05/24 22:50
「絶対音感」最相葉月著
ノリノリだったり楽しかったり悲しかったり、と、もっとも論理にそぐわない感覚である"音感"に対して厳然たる"絶対"の組み合わせ「絶対音感」を追求したら文庫本400ページを越えました、な、重厚な一冊。 ...続きを見る

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2009/05/16 23:09
「残虐記」桐野夏生著
 新潟で引きこもりの青年が9歳の女児を誘拐してそれから9年間も自室に監禁していた事件が数年前に実際にあって、本書は題材の着想をその事件から得ている、そしてタイトルが残虐(!)記、とくれば、文学とかミステリーに名を借りたおもっくそ変態ぽく扇情的な記述てんこもりな、たとえば当Weblogでも紹介したことがある『女子高校生誘拐飼育事件』みたいのを予想するじゃないですか。いや自分だけかもしれんけど。 ...続きを見る

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2009/01/13 00:22
「太陽の塔」森見登美彦著
わりとさいきん文庫化された小説で、書店で目の端に入っていたものの、タイトルだけ見て気鋭の若手による思想色の濃い偏向した作品だと思い込んでいた。なんでかというと、タイトルを勘違いして太陽のほu(略) ...続きを見る

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2008/06/01 21:24
「パニック・裸の王様」開高健著
この本を手に取るのは正味25年ぶりだった。25年ぶりに読んでみて、先入観コミの印象とは今回はずいぶん読後感が異なっていた。 ...続きを見る

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2008/05/16 21:13
「文章読本」中村真一郎著
 25年ほど前に刊行された文庫本で、雑誌の連載(「ミセス」誌!)として書かれたのは30年以上前である。 ...続きを見る

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2008/05/12 22:19
「家族八景」筒井康隆/清原なつの著
 小説のほうの「家族八景」は初版が昭和50年となっているから、もう30年以上も前の作品である。この画像は現行のものとは異なり、改版前の真鍋博氏によるもの。 ...続きを見る

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2008/05/06 20:53
「東京奇譚集」村上春樹著
東京で奇譚とくれば、村上春樹氏が内田百閧ウんのおそるべき掌編連作短篇『東京日記』を念頭に置いていないはずがない。現実の隣のありえない世界をまるで日記のように淡々と描き出す『東京日記』を現代に読み替え、さらに村上春樹氏がふだん書かれる短篇のスタイルを考えれば、現代東京を舞台に起承転結やオチやトリックを重視せず、読者の視点や意識をずらす感じの短編集なのは予測の範囲の自然なことである。 ...続きを見る

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2007/12/31 17:37
「大山康晴の晩節」河口俊彦著
 将棋の指し手はさっぱり分からないのに、将棋の世界を描いた本はけっこう好きだ。 ...続きを見る

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2007/12/09 21:56
「家族場面」筒井康隆著
90年代前半に書かれた短篇7編を収録した作品集である。 ...続きを見る

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2007/06/24 21:41
「狂気の左サイドバック」一志治夫著
狂気、とはまたタイトルからして穏やかでない本書の内容は、90年代前半サッカー日本代表都並敏史選手がワールドカップ予選に賭けた異常な情熱を描いたノンフィクションである。 ...続きを見る

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2007/06/10 22:11
「人形の家」イプセン著/矢崎源九郎訳
今から120年ほど前に書かれた戯曲で、近代劇を確立した古典的名作である                                                                      といったような、いかにもブックガイドに書いてあるような文学史的な評価を抜きにして、先入観を持たないでさくっと読んでみると、これが意外にも、と言ったら失礼ながら、わかりやすくおもしろい。 ...続きを見る

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2006/10/09 22:07
「黒い雨」井伏鱒二
この記事をアップロードする8月6日がたまたまウチの書棚の並びが本書を紹介する順番になっているのは、たんなる偶然にしても気が重い。 ...続きを見る

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2006/08/06 22:49
「友情」武者小路実篤著
むしゃのこうじさねあつ、である。 ...続きを見る

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2006/06/26 00:15
「チップス先生さようなら」ヒルトン著/菊池重三郎訳
わ、四半世紀以上も記憶に埋もれてた文庫本が出てきたぞ、これだから10回以上の引越の度に段ボールに詰めるだけで何も整理してない本棚は恐ろしい。 ...続きを見る

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2006/05/28 22:34
「楢山節考」深沢七郎著
かつて行われてた毎年のフェア"新潮文庫の百冊"(いきなり^^;)や教科書のガイドで作品のひとつが代表作として必ず紹介されるがゆえに、その作品により培われた先入観に影響されて作家の全容へアプローチすることが難しくなっている作家っていうのがあって、旧くは『坊ちゃん』の夏目漱石氏、そして戦後の作家では『黒い雨』の井伏鱒二氏と並んで、この『楢山節考』の深沢七郎氏が挙げられるだろう。 ...続きを見る

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2006/05/21 23:34
「長距離走者の孤独」アラン・シリトー著/丸谷才一・河野一郎訳
以前に本書を或る方から薦められていて、今回4年ぶりにフルマラソンを走るので、いい機会だから買って読んでみた。 ...続きを見る

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2006/04/09 21:36
「シャドー81」ルシアン・ネイハム著
1975年に出版されたサスペンス?アクション?小説。かなり特異な題材を扱っており、航行中のジャンボ旅客機を正体不明の戦闘機が追尾し、撃墜をちらつかせながら身代金を狙うというものだ。 ...続きを見る

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2006/03/19 17:22
「人とつき合う法」河盛好蔵著
“私自身のことを考えてみると、私はまず人に快感を与える容貌の持ち主ではない。性質についていえば、他人の幸福よりも不幸を喜ぶ根性の悪さがある。自分はできるだけ怠けて、人を働かせ、その功を自分だけでひとり占めしたいというズルさと、欲の深さがある。権力者にはなるべく逆らわないで、時としては進んでその権力に媚びようとするいやらしさがある。(中略)考えてみると、「イヤなやつ」の条件をことごとく具えている。 そして、こんなことを、あけすけに書いた方が、かえって得になるとひそかに計算しているのであるから、わ... ...続きを見る

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2006/03/13 00:59
「生きとし生けるもの」山本有三著
(昭和30年発行・昭和53年購入、新潮文庫) ...続きを見る

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2006/02/27 01:16
「海軍めしたき物語」高橋孟著
今から約60年前、日本・ドイツ・イタリアの三国同盟が英米ほか連合国を相手に第2次世界大戦と呼ばれる戦争を約4年にわたって行い、国が滅ぶ寸前までボロボロに負けました。その戦争の中で日米間の一連の戦闘をとくに太平洋戦争と呼びます。 ...続きを見る

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2006/02/06 00:13
「ホワイトアウト」真保裕一著
真冬の人里離れた巨大ダムを舞台に、人質を取って立てこもる武装グループへ単身で挑む男。 ...続きを見る

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2006/01/22 22:48
「リプレイ」ケン・グリムウッド著
記憶を保持したまま時間を遡行するというモチーフでは筒井康隆さんの『しゃっくり』と並ぶ作品。並んでるけれども『しゃっくり』ではディティールがシュールさを帯びる特質があらわれた短編に化身するのに対して本作『リプレイ』では43歳の男性が18歳の時点に繰り返し遡行することによって懐旧的かつ浪漫的に物語を紡いでいる。懐旧的かつ浪漫的な感情で広汎な読者の共感を得つつ、後半でストーリーはそれだけにとどまらない収束に向かい、読者が納得して本を閉じることのできるなるほど感あふれるエンディングを迎える。 ...続きを見る

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2006/01/09 22:30
「モオツァルト・無常という事」小林秀雄著
確実に彼の手になる最初の部分を聞いた人には、音楽が音楽に袂別(べいべつ)する異様な辛い音を聞き分けるであろう。そして、それが壊滅して行くモオツァルトの肉体を模倣している様をまざまざと見るであろう。("モオツァルト"末尾より) ...続きを見る

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2005/11/21 00:59
「人民は弱し官吏は強し」星新一著
SFショートショートの大御所だった星新一さんが、父親の半生を描いた伝記で、著作群の中でも異彩を放っている、でも代表作のひとつ。 ...続きを見る

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2005/07/11 01:53
「人の砂漠」沢木耕太郎著
めっさ暗いノンフィクション短編集である。 ...続きを見る

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2005/07/04 01:35
「狭き門」ジッド著/山内義雄訳
“力を尽くして狭き門より入れ” --- ルカ伝第十三章二十四節 ...続きを見る

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2005/06/19 23:44
「影武者徳川家康」(上・中・下)隆慶一郎著
日本史が苦手なのでふだん歴史小説はめったに読まないが、タイトルのインパクトに釣られて手に取ったら、これがもー、しっぷーどとーのダイナミックな展開で、全3巻千五百頁を越す長編をあれよあれよという間に読み終わった。 ...続きを見る

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2005/06/06 00:20
「オリンポスの果実」田中英光著
さいきん復刊された『オリンポスのポロン』(吾妻ひでお著、早川書房)のネタ本。 ...続きを見る

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2005/05/22 22:15
「痴人の愛」谷崎潤一郎著
驚いた。書かれたのは大正時代、今から約80年も前の作品である。にもかかわらず、題材と云い心情と云い全く古びていない。扇情的に書くならテーマは調教と逆転である。 ...続きを見る

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2005/05/16 00:50
「悪夢小劇場」花輪莞爾著
この短篇集はかなり好きで何回か読み返している。題材がバラエティ豊かで、ちょっとした笑いと恐怖がよく効いている。さらに特筆すべきは題材によりテキストの調子を変える工夫を凝らしていて、ストーリーテリングがとても上手い。描かれる世界に入っていくのが容易である。自然に題材を採った作品に惹かれる傾向のある自分としては、冬山遭難を描いた『白魔』や大津波を描いた『物いわぬ海』あたりが圧巻。 ...続きを見る

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2005/04/17 22:45
「奇岩城」モーリス・ルブラン著/堀口大學訳
ルパンIII世の原作本である。 ...続きを見る

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2005/04/03 23:55
「りかさん」梨木香歩著
「子供向け?衝撃的 大人向け」について Weblogトップページからテーマ“本”であちらこちらの記事を逍遥してた中で面白そうだったこの本を買ってきた。 ...続きを見る

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2005/02/14 00:43
「河童・或阿呆の一生」芥川龍之介著
芥川龍之介氏の晩期の作品は、しんしんと冷え込む夜によく似合う。 本書所収の作品を読んでいると、冬枯れの堤防を独り歩く著者の後姿が思い浮かぶ。 それは文学的な位置付けであるとか物語の構成であるとか、そのような観点を離れて、人並み外れた知能と感受性を持ち合わせてしまった人格が半ば必然に辿りつく結末の一歩手前をそのまま呈示している。 ...続きを見る

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2005/02/02 22:36
「車輪の下」ヘルマン・ヘッセ著
ライトノベル温故知新/番外編? 本棚の並びがそーなってただけで特に企んだわけではないけれども、あんがいとライトノベルの始祖のような作品なのかもしれない。 ...続きを見る

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2005/01/24 00:47
「官僚たちの夏」城山三郎著
昭和30年代の通産省を舞台に、身を粉にしてまさに死ぬほどめちゃめちゃに働きまくるキャリア官僚たちを描いたビジネス小説。 キーワードは“無定量・無際限に働く”(^_^;) 派閥抗争や権限闘争や政界財界との摩擦と戦った挙句に優秀な官僚たちがバタバタと倒れてゆく様子はまるでホラーかダークファンタジーのよう。 ...続きを見る

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2004/12/26 23:26
「これからの出来事」星新一著
生涯に1000篇を超えるショートショートを発表された星新一さんの、最晩年のショートショート集である。 ...続きを見る

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2004/12/08 22:40
「散歩のとき何か食べたくなって」池波正太郎著
アウトロー文庫が続く予定だったのだが・・・・・・。 都度読み終えた文庫本も紹介しようとしていて、この本を 「読んでしまった・・・」 のである。 ...続きを見る

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2004/10/15 20:44
「蛍・納屋を焼く・その他の短編」村上春樹著
この著者の作品だきゃあ、どこが面白いのか分からない。 ...続きを見る

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2004/09/23 22:26
「串刺し教授」筒井康隆著
著者の作品のうち少なくとも文庫化されたものは全て読んでいるはずだ。なにせ中学生のとき人生はじめて傾倒したのが筒井さん(と表記するのが公式である)だったから。 ...続きを見る

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2004/09/05 22:25
「エネルギー(下)」アーサー・ヘイリー著
(上巻<前記事>より続き) ...続きを見る

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2004/09/03 00:33
「エネルギー(上)」アーサー・ヘイリー著
綿密な取材に基づく豊富な情報を駆使し、多彩かつ平板な登場人物がドラマティックかつエネルギッシュに躍動する、ビジネス小説の盟主による代表作。 ...続きを見る

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2004/09/01 21:17
「日本凡人伝」猪瀬直樹著
普通の人、からは少しだけ特殊な職種の方々12人へのインタビュー集。 インタビューした内容よりもむしろインタビューのやりとりそのものが楽しめる。 冒頭の二本“葬式中継アナウンサー”“鉄道ダイヤ製作担当”が白眉。 今でこそ道路公団民営化で有名な著者の原点たる資質を見る思い。 ...続きを見る

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2004/08/26 21:50

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